



伝統的な日本式の製本法である和綴じによって製本された和綴じノート。
文庫本サイズ(105×151mm)/160ページ
『斜陽』太宰治
失っていく高貴な美しさ「日本で最後の貴婦人」である母の姿を通して描かれる(おもに)お母さま、姉、弟の物語。物語のはじまりにお母さまが「ひらりと一さじ、スウプをお口に流し込み…」「スプウンをあつかい、スウプを一滴もおこぼしになる事も無い…」の場面が印象的。さすが「日本で最後の貴婦人」です。こんな高貴な空気ではじまる「斜陽」ですが、ここから物語は急速にデカダン(退廃的)な方向へ展開していきます。